① 点音源
赤い印が音源。ドラッグで動かす。地図の右クリック(長押し)でも音源を移せる。
この設定について
音の高さがはっきりした音は、騒音の中でも聞き取りやすい。チェックすると背景音より 10 dB 下まで聞こえるとして判定する(ふつうは 5 dB 下)。
② 建物・図形(音源/障害物)
工場・ライブハウス・体育館など、建物から出る音を再現する。音を出さない図形は、計画中の建物や塀などの障害物として働く。
③ 気象
気温の高さ変化とは
上空ほど暖かい(逆転層)と音は地面側へ曲がり、遠くまで届く。日中や風上では空へ曲がり、ある距離から急に聞こえにくくなる(音の影)。
④ 地面・地形・建物
地面と風
さえぎるもの
建物データについて
建物は OpenStreetMap のデータ(高さが無い建物は階数から、それも無ければ 6 m)。登録の無い建物や森による遮へいは入らない。
回り込みと反射
回り込みについて
回り込み:建物のない所(道路・空き地)だけを通る最短の道のりを、この細かさの格子で求める。細かいほど細い路地を通れるが時間がかかる。格子は 1 辺 2000 マスまでなので、建物を読む範囲が広いと選んだ値より粗くなる(例:2 km で約 2 m、1 m になるのは 1 km 以下)。上限は角を曲がったときに減る量の最大で、実際の街では通りの反射で 10〜20 dB 程度になることが多い。
壁の反射について
跳ね返る点から受音点まで 30 m 以内の壁で 1 回跳ね返る音を、音源を壁で折り返した位置から計算する(鏡像法、跳ね返る点の高さが壁の上下の端の内側のものだけ、壁の吸収 1 dB、1 地点につき強い順に 4 本まで。中庭の内側の壁も含む。壁の吸音率は 0.1。壁が波長に比べて小さい周波数では反射させない。描いた円柱は曲面で跳ね返り、曲がりで広がる分を減らす(ISO 9613-2:2024 7.5))。
⑤ 聞く場所の静かさ(背景音)
自動の背景音について
自動:地図から土地の種類(都市部・市街地・工業地・住宅地・郊外・農地・山林・水面)を判定し、その場所の目安の静かさに、近くの道路の交通の音を足す。天気を取得すると昼夜も合わせる。
⑥ 計算の設定
精密モードについて
通常は速さのために近似を入れている(地形は 1 本の経路で 60 点、地図の建物は 5 m 角の格子で 15 m 未満の隙間をつなぐ)。精密モードでは地形 120 点、建物は形のまま(建物の中かどうかも形で判定)、建物の横の回り込みは左右 2 本(ISO 9613-2:2024 7.4.4)。放射点はどちらのモードでも 1 つずつ計算する。差は多くの場所で 1〜2 dB 程度。
音源の地点の過去 1 年の 1 時間ごとの風(Open-Meteo)から、方角ごとに「風下になる(その向きの風が 1 m/s 以上)か、夜の弱い風(3 m/s 未満、逆転層ができやすい)」の割合を出す(ISO 9613-2:2024 附属書 C の考え方)。出すと、上の割合の代わりに使う。
長い期間の平均について
長い期間の平均:その日の天気ではなく、音が届きやすい天気(風下や夜の逆転層のように下向きに曲がる)とまっすぐ進む天気を、この割合で平均する(CNOSSOS-EU の考え方)。苦情対応や計画の検討向け。
結果
選んだ地点
断面図:茶色が地面、青い線が音の通り道(風・気温で曲がった線)。点線は音源と聞く人を結ぶ直線。